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「藤岡みなみ&ザ・モローンズ」が本格始動! インタビュー&ライヴレポ

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※ライヴ画像を後日掲載予定

“日本のインド”高円寺から、中央線に乗ってきみの街へ。ちょっと変わった(?)3人組、藤岡みなみ&ザ・モローンズ参上! バンドとしてはメディア初登場となるインタビューを、6月1日(土)に渋谷WWWでおこなわれたイベント出演時のレポートと併せてどうぞ!

藤岡みなみ&ザ・モローンズインタビュー
(2013年6月1日土曜日・渋谷にて収録)

――まずは自己紹介をお願いします!

藤岡みなみ(ボーカル&作詞担当・以下みなみ):ボーカルの藤岡みなみです。
ネロ(ギター):ギターとロックン・ロールとチェックシャツと、エクセルを担当しています、ネロです。

――エクセルですか(笑)!?

ネロ:はい、VLOOKUPなどを(笑)。

――なかなか高度なエクセル関数を(笑)。

ヒロヒロヤ(色んな楽器&作編曲宅録・以下ヒロ):ヒロヒロヤです。僕は当初からパートを色々変えてまして。最近ギターも弾くんですよ。レコーディングではベースも弾いてまして、まあ色々担当です(笑)。作曲・編曲もやってます。
藤岡:あと漫画担当(笑)。

――ああ、グッズでTシャツ売ってましたね。

ヒロ:そうですね。最初漫画推しで行こうと思ってたんですけど、反応が薄いから、フェイドアウトしちゃってる感じで…。
一同:(笑)。
みなみ:(笑)あとから活きてくるから大丈夫!

――4月30日渋谷O-nestでの初ライヴを拝見したんですけど、結成後初ライヴまではどれくらいの期間があったんですか?

みなみ:結成したのが2月14日ですから、2か月位ですね。

――改めて結成の経緯を教えて頂けますか?

みなみ:もともとは前にやっていた音楽活動のメンバーとサポート・ミュージシャンという関係だったんですけど、去年秋のヒロヒロヤさんがやっていたセッション・イベントに集まる機会があって。みんなが交互に入れ替わりで演奏するようなスタイルで4曲位やらせてもらったんですけど、それが凄く楽しくて。

――じゃあ3人でやってみよう、と。

一同:そうですね~。

――ところで、「ザ・モローンズ」というバンド名の由来はなんですか?

ヒロ:僕とネロで以前からモローンズというバンドをやってたんです。僕がリーダーで、僕が好きな曲を僕の好きなメンバーで、やりたくて、ネロを呼んで。ラモーンズみたいなパンキッシュなバンドをやりたいなって思ってて、本名の諸岡から取ってモローンズって付けました。
ネロ:俺、はじめ「ネロ・モローン」って名乗ってましたからね。
みなみ:ダサイ(笑)!
ヒロ:ラモーンズにならって。僕も「ヒロヤ・モローン」って名乗ってました。

――そのバンドがそのまま藤岡みなみさんと合体して、藤岡みなみ&ザ・モローンズになった、と。

みなみ:最初何か名前考えようと思ったんだけど、まあいいかなこれでって(笑)。

――モローンズがみなみさんと一緒にやる上で、どんな音楽をやろうと思ったんですか?

ヒロ:当初モローンズはガレージ・パンクをやりたかったんですよ。で、藤岡みなみ&ザ・モローンズで最初にサウンドクラウドに発表した「スリーコードの大冒険」というのは実はモローンズの曲なんです。元々英語の歌詞がついていたのを、みなみちゃんに日本語の歌詞を書いてもらって、こういう曲になったんです。

――なるほど。

ヒロ:最初はそういう音楽性でやろうとしていたんですけど、みなみちゃんと「どういう音楽が好きなの?」とかやり取りしているうちに、幅が広がって行って。例えば、最近公開した曲「世界の名前」なんかは、みなみちゃんがこういう感じのハッピーな曲がライヴで欲しいとかイメージを伝えてくれたのを元に作ってます。

――今現在サウンドクラウドに上がっている8曲を聴かせてもらうと、楽曲に色んな幅がある印象なんですけど、まだ音楽性をあえて特に定めていないという感じですか?

ヒロ:う~ん、所謂ジャンルで縦割りすると各自違うことになるんですけど、そこは意識してないですね。iPodシャッフルで色々流れるような(笑)。みなみちゃんの声と詞があればいいんじゃないか、という感じです。

――みなみさんはどんな音楽をやりたいと思ったんですか?

みなみ:私はキャッチ―な音楽が好きなんで。難解な感じよりは一回聴いて乗れるようなものとか、メロディがドラマティックなものが好きですね。それはヒロヒロヤさんにも言っているんですけど。最初はジャンルを決めようとしてたときもあったんですよ。でも今となってはその時その時にやりたいものをやって、そこから浮かび上がってくるものがこれからあるのかなっていう感じですね。まあ、まだ8曲だから。

――でも本当に音楽性の幅は広いですよね。

ヒロ:そうですね、僕がなんでも演奏できちゃうんで、そのせいかなと。
一同:(笑)。

――ネロさんは、初めてのライヴを拝見した時、ステージで凄くイキイキしている印象だったんですけど、ギタリストとしてこのバンドに持ち込みたい要素ってどんなことがありますか?

ネロ:そうですね、ライヴで騒ぐことに関して止められないのがありがたいですね。
みなみ:ライヴを一番やりたがっているのがネロさんなんですよ。
ネロ:例えば、サポートとかでギターを弾いていると、騒ぎすぎたりすると怒られる場面ってあるじゃないですか?

――サポートだったら、そういうこともありそうですね。

ネロ:このバンドでまだ怒られたことないんでわからないですけど、たぶん怒られないと思うんで(笑)。ライヴは楽しいですね。

――ネロさんもヒロさんも元々スタジオ・ミュージシャンとしての繋がりで一緒にやるようになったんですか?

ヒロ:そうですね、2人ともナオト・インティライミのサポートをしていたんですよ。これはフォントサイズ7くらいの太字で強調しといて欲しいんですけど(笑)。

ネロ:あはははは!

――(笑)。今も色んな方のサポートを?

ヒロ:そうですね。宇崎竜童さんとか。
みなみ:さっき会った(笑)。
ヒロ:たまたま渋谷で会ったんで(笑)。伴奏してたのは本当ですけど。

――最初にこのバンドの存在を知った時に、なんとなく不思議な気がしたんですよね。

みなみ:確かにそうかも。同年代でやってるバンドが多いからそれから比べるとちょっと変な編成かもしれないですね(笑)。
ネロ:うん、よくこんなおっさんたちで良いな、と思って。
みなみ:ね!? 私もそう思う。
一同:(笑)。
みなみ:うそうそ(笑)。

――曲作りって最初は誰からどのように始まるんですか?

ヒロ:基本的には僕が作るんですけど、でもどんな音楽も好きなので、みなみちゃんが好きなものも融合させて。
みなみ:そうですね。最初はライヴをやろうというつもりもなくて、インターネットで公開して広げられるから、それでいいんじゃない?って言ってたんですけど、ネロさんが「ライヴ、ライヴ」って。
ネロ:そう、ライヴライヴって(笑)。
みなみ:で、実際この前のライヴでみんなの前で曲をやってみて、「あ、こういう曲をやりたいかも」って思って。それをヒロさんに伝えてるから、結果みんなの要素が入ってるかもしれないですね。

――割と漠然としたイメージでも、ヒロさんが…

ヒロ:形にしちゃいましたね、ええ。結果を残しちゃいました。
みなみ:自分で言わないでください(笑)。
ヒロ:それと、ネロがいるからロックンロールな曲を作らなきゃとか、はありますね。
ネロ:(笑)。

――ゆったり目な曲とギターロックな曲を両輪でやっていこうという感じですか?
ヒロ:でももっと色んなジャンルの曲があるんですよ。まだ歌入れもしてないですけど。
みなみ:今ラップを書いてるんですよね(笑)。

――へぇ~! それは楽しみですね。

ヒロ:あとジャズの曲も。僕、なんでもできちゃうんで、はい。

――物凄くポジティブですね(笑)。

みなみ:でも、幅広いとおっしゃってましたけど、聴いてみたらヒロヒロヤさんぽいな、とか歌詞も私っぽいなとか言われたりもするんで、そういう視点から見ると幅広いという気がそんなにしないというか。

――あ、僕が思った幅広さって、アレンジ面で、この曲にホーンが入ってるな、とかそういう作りこみ方に色んな要素が入ってるな、という感じです。

みなみ:ああ、なるほど。

――で、歌詞は常にみなみさんの独白を聴いてる気がします。

みなみ:いや~そうですかね。恥ずかしい(笑)。

――僕は「同じマンション~下校時刻の恋人~」が一番好きな曲ですね。

ヒロ:お!? 嬉しい!
みなみ:あ、嬉しい。これ、良い曲です。
ヒロ:僕も凄く気に入ってるんですけど、あんまり言われなくて。

――曲に色んなジャンルの要素がありますよね。

ネロ:これが、例えば高校の同級生で組んだバンドだったら、「ボウイが好きだから」とかでジャンルは1つになっちゃうじゃないですか? でも大人になるとみんな色々知ってて、出来ちゃうから、そうなりますよね。

――今は、それが徐々に藤岡みなみ&ザ・モローンズという形になっていく過程でしょうか?

みなみ:そうですね、はい。たぶん(笑)。

――参考に、それぞれどんな音楽が好きなのか教えて貰えますか?

ネロ:僕はキャロルが大好きなんですよ。あとはスモール・フェイセズとかキンクスとか、60年代の音楽ですね。
みなみ:何が好きかと聞かれたら私は、モダンチョキチョキズみたいなポップで詩的な感じが好きですね。
ヒロ:僕は結構、広く深く聴いていて、ジャズからスイングから、もちろん2013年の音楽も聴きますし。クラシック・ロック、やソウル、STAXサウンドも聴いてます。

――みなさん個性がはっきりしてますね。じゃあ、そんなメンバーのことをそれぞれどのように思っているのか、聞かせて下さい。

ネロ:みなみちゃんは、僕が何か言うと凄くSっぽい感じで返してくれるんですよ(笑)。それが嬉しくてしょうがないんですけど。
みなみ:気持ち悪い(笑)。

――それは自分でそういう対応をされたがってるんじゃないですか(笑)?

ネロ:もちろんそうです(笑)。で、音楽的には、ですか(笑)? 結構真面目なんですよ。凄く一生懸命練習していて、偉いなと思いますね。ヒロさんは、5年位前に会ってすぐに仲良くなれたんですよ。で、良い意味ですけど、相当クズなんですよ。
ヒロ:良い意味でね(笑)?
ネロ:なんかこう、脱力感とかがあって。だから、大好きです。

――ヒロさんはいかがですか?

ヒロ:僕はみなみちゃんの詞が凄く好きです。どんな詞を書くのか知らずにお願いしたんですけど、良いなって思ってます。パフォーマーとしても素晴らしいですね。ネロのことは本当にステージングとかも含めて信頼してて、性格も合うし一緒にいて楽しいし。大好きなギタリストです。

――では最後にみなみさん。

みなみ:2人は20年選手みたいなミュージシャンだから、私は練習がそんなに好きじゃないんだけど、2人が凄いからちゃんと練習しなきゃなって(笑)。ヒロさんに、こういう曲をやりたいっていうと、私の頭の中で鳴ってた音が聴こえたのかな? っていうようなものが返ってきたり。ネロさんにしても、こんな良いギタリストが隣にいてライヴできるなんて凄い贅沢だなって思うし。私のなかで、曲を作ったりみんなに見せたりするのが楽しい気持ちと、2人が凄いからがんばろうという気持ちの両輪で動いてる感じです(笑)。

――3人で一丸となって音楽を楽しんでる感じがしますね。

ネロ:そうですね、家を借りてみんなで一緒に住みたい位ですもんね。
ヒロ:住みたい! 楽しそう!
みなみ:絶対ヤダ(笑)。

――意見の相違があるようですが(笑)。最後に今後の活動や目標について教えて下さい。

ヒロ:とにかく色んな人に聴いてほしいですね。
みなみ:地道にライヴに来てくれる人を増やしていって、いずれ凄く沢山の人の前でやりたいですね。1,000人弱くらいの目に見える大多数の前でワンマン・ライヴをやりたいです。今はそれが目標です!

藤岡みなみ&ザ・モローンズの楽曲はこちらで聴けます(soundcloud)
https://soundcloud.com/373-morones

●ライヴレポート

〈ゆるめるモ!Presents「ゆるフェスモ!」〉
2013年6月1日(土)渋谷WWW
OPEN / 13:30 START / 14:00
【出演】いずこねこ / 画家 / 水曜日のカンパネラ / →SCHOOL← / TAKENOKO▲ / ナト☆カン / ふぇのたす / BELLRING少女ハート / ゆるめるモ! / lyrical school / 藤岡みなみ&ザ・モローンズ

土曜日の日中からWWWを舞台におこなわれたイベント〈ゆるめるモ!Presents「ゆるフェスモ!」〉で、藤岡みなみ&ザ・モローンズのライヴがおこなわれた。18時半過ぎ、満員の熱気あふれる会場にメンバーがステージに。「こんばんは藤岡みなみ&ザ・モローンズです!」白い衣装にふんわり身を包んだボーカル藤岡みなみを中心にステージに向かって左にキーボード(ベースもプレイ)のヒロヒロヤ、右手にギターのネロ、ドラムの4人編成。サポート・ドラマーは初期くるりのメンバー、もっくんこと森信行が務める。

1曲目は「おねがい徒歩圏内」(NHK「穴場ハンター」OP&EDテーマ曲)。キャッチ―な曲調と、「帯に短しタスキに長し」、とでも言うような恋愛の距離感を物理的な距離で表した歌詞がユニークだ。リラックスした曲調ながら、ヒロヒロヤの弾くオルガン・ソロが熱い。今日は基本ベース・レスな編成なだけに、先日惜しくも亡くなったドアーズのレイ・マンザレクのプレイを想起させられた。続いてドラマティックで切ないメロディ「色々」。MCで「はじめまして!」とメンバーを紹介。ヒロヒロヤが「キーボード・マガジンで漫画描いてます」というと客席に漫画Tシャツを着たファンが。本人の危惧とは裏腹に、着実に漫画キャラも浸透しつつあるようだ(笑)。続く曲は「同じマンション~下校時刻の恋人~」。この曲ではヒロヒロヤがベースを弾く。ルート弾きを中心としたフレージング、ネロのギターも歪ませながらもコード弾きで、この曲のメロディの良さを強調した演奏。

曲が終わるとみなみがMCで「ネロさんがチェックシャツ担当なのに全員チェックのシャツ着て来ないでよ(笑)。 キャラがたたないじゃん!」と笑わせる。「私が中学生の時、インターネットが大好きだったっていう歌です」と紹介した曲はしっとりとしたバラード「もしかして: 」。この曲はまだサウンドクラウドには上がっていないようだ。

ラストの曲は「世界の名前」。ギター1本の導入部から、エンディングでのネロの入魂のギターソロ(ソロ終わりでキーボード・ソロを促すアクションが良かった)、ヒロヒロヤのキーボード・ソロと、ホーン等も入った音源とは違うシンプルかつ力強いライヴ・アレンジで大きなスケールを感じさせる熱演だった。藤岡みなみ&ザ・モローンズの曲はメロディアスな曲調に、藤岡みなみが書くストーリー性のある歌詞が特徴。ライヴでは無理矢理音を詰め込まずに、曲に対するイマジネーションを膨らませる空間を作っているように感じられた。観客から「エ~!?」と惜しむ声が挙がるほど、あっという間の短いライヴ。近い将来、ワンマン・ライヴでたっぷり曲を聴かせてほしい! そんな期待が募る、素晴らしいステージだった。
(岡本貴之)

藤岡みなみ&ザ・モローンズ オフィシャルウェブサイト
http://373-morones.tumblr.com/


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