さまざまな地域の音楽、さらには文化をさまざまな形で紹介するライター、サラーム海上がこのたび、D.I.Y.なウェブ・メディア『SOUQ』を立ち上げた。
音楽ライターにはじまり、中近東をはじめとする各地の料理研究やレシピ本の執筆、DJなどなど、音楽をスタート地点にさまざまな文化をこの国に、多方面で伝えるサラーム海上。彼が今年のはじめウェブ・メディア『SOUQ』を立ち上げた。『SOUQ』とは、アラビア語で「市場」を意味するそうだ。その名の通り、ここは音楽、料理、風土、文化などなど、彼が直接取材したものが自由にならぶ“市場”=メディアとなる模様。
第1回は、アルゼンチンの女性シンガー、マリアナ・バラフのインタヴュー、エチオピア人歌手をフィーチャーし、「ブラック・サバス・ミーツ北島三郎」と評されるフランスはリヨンのバンド、UKANDANZ、さらにはトム・ヨークまで魅了した、シリアのダンス音楽ダブケ歌手、オマール・スレイマンを発掘したマーク・シャーギスのインタヴューを掲載(1月末現在)。ちなみに、このマークが運営に関わる〈サブライム・フリークェンシーズ〉は、かなりの好き者たちがみな口を揃えてて「ヤバい!」と口走るものばかりをリリースしているレーベルなので、ぜひともインタヴューのチェックを。
そして、彼の2013年のベスト・ディスクも掲載。迷子になりそうなワールド・ミュージック体験には絶好の道しるべになるだろう(もちろん、当たり前ですが、ワールドもの以外も)
なお、このウェブ・メディアは現在、すべてD.I.Y.な自主運営のための寄付金を募っているとのことだ。
(河)