永田純著『オンガク活動ハンドブック』(Ritto Music刊)
現在の音楽シーンの、その裏側で生まれつつあるさまざまなビジネス・モデルやノウハウはどんなものなのか? シーンで活発に、自由に活動するアーティストたち、そして盛り上がっているイベントなどはどんな仕組みで動いているのか? そんな疑問に答える1冊が登場。著書『次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル自分を作る・売る・守る!』、そしてオトトイの学校の講座「どんべい先生の音楽業界塾」でもおなじみの永田純の新著『オンガク活動ハンドブック』が発売された。
若きアーティストたちが自らの力で考える、もしくは仲間と結託する、あるいはシステムを利用し、活動の輪を活発に、そして広げていくには? 趣味ではなく、好きな音楽で食っていくためには? そんな疑問への道しるべとなるべく、本著では現在の音楽シーンをとりまく状況に関して、永田純が36人のそれぞれの道の先達を直撃する。36人のなかには、アーティストはもちろん、メディア/アグリゲーター/音楽配信/流通/フェス/ライヴハウス/クラウドファウンディングといったさまざまな立場の人々が含まれている。そこからは、活動のヒントはもちろん、さまざまな目からみた、現在のシーンが浮かびあがってくる。もはやインディという言葉が、メジャーの単なる前段ではなくなった現在の多様な活動の息吹が感じられる1冊。アーティスト活動で「食う」を目指している人は必見、そうでない人も、応援しているアーティストの状況やシーンの現状、おもしろい活動などさまざまな意味で音楽に興味がある人なら損をしない情報が盛りだくさん。OTOTOYも取り上げていただいております!(河村)