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おとぎ、細身、忘れらんねえよ! 奇跡のベスト・パフォーマンス3連発で〈無観客フェス〉大成功――OTOTOY最速レポ

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※ライヴ画像は後日掲載予定

「次は、“無観客全国ツアー”かな!?」終演後、こんな言葉が忘れらんねえよのボーカル・ギター、柴田隆浩の口から飛び出すほど、これまでのライヴの中でも最高と言っても過言ではない見事な演奏となったこの日のライヴ。共演のおとぎ話、細身のシャイボーイもそれぞれベスト・パフォーマンスを見せ、大成功のうちに幕を閉じた〈忘れらんねえよ presents 無観客フェス〉。ライヴ直後の忘れらんねえよインタビューと併せてロック・フェス史上(?)最速レポートをどうぞ!

台風3号が迫る雨の中、駅に向かい通勤時間帯の電車に乗り込む。満員の車内、蒸し暑さと傘から伝い床を濡らす雨の滴が不快だ。そんなストレス満点の電車に乗っているのにも関わらず、気分は明るい。今から〈忘れらんねえよ×OTOTOY主催 無観客フェス〉に向かうのだ。

1月30日の無観客ワンマンライヴを経て、『この高鳴りをなんと呼ぶ』レコ発ツアーを大成功させた忘れらんねえよ。メディアへの露出も増え、各界からの絶賛の声も相次いでいる彼ら。無観客からの出世ぶりにファンの1人として拍手を送っていた矢先、また無観客!? しかもフェス!? 無観客の規模を拡大してどうするんだ忘れらんねえよ! しかし、「意味などないのさ ただ好きなだけ」(「BASEBALL KID'S ROCK」より)とあの浜省も歌っているように、意味のなさそうな行為にこそ何かを生み出す意義がある。そんな忘れらんねえよのアティテュードを感じつつ、電車に揺られること約1時間。フェスの会場となる埼玉県所沢市、航空公園へ。と、遠い!

現地に到着してみると、その会場の規模の大きさに驚かされる。しかも、客席は雨でも全く心配無用の屋根付き! これなら台風が来ても問題無し。スタッフ、出演者もみんな楽しそう。見ると会場には美味しそうなフェス飯のメニューの数々が写真で並んでいる。牛串、グリーンカレー、特製キーマカレー、値段も500円程度と実にリーズナブル。早速空腹を満たそうとしたものの、どうやらまだ準備ができていないようだ。残念。物販には無観客フェス・オフィシャル・グッズのTシャツも(本当に)用意されている。否が応にもフェス気分が盛り上がってしまう。

順調にリハーサルが進み、多少押しぎみで14時前に2つあるゲート、「レインボーゲート」「ギャラクシーゲート」が共にオープン! …観客は誰一人来ない。これぞ無観客フェス。会場には公園内の木を伐採するチェーンソーの音がただひたすら鳴り響いている。

雨足が強まる中、14:00を過ぎ、ついに幕を開けた〈無観客フェス〉。ピンクフロイドの「TIME」冒頭のベルが会場に鳴り響くと、ビートルズの「Good Night」に乗って、無観客フェスの栄えあるオープニングを飾るおとぎ話が“モッシュ&ダイヴステージ”に登場。まずはボーカルの有馬が「おとぎ話です!」と無観客に向けて挨拶。伝説の幕開けだ。1曲目はレゲエ調なリズムが強調された「王様にはならない」。人っ子ひとりいない客席に向かって歌い出す有馬。大きな会場にメンバーお揃いの黄色いスーツが映える。後半、テンポアップして前のめりに突っ込んでいくバンドの一体感、グルーヴ。目の前では誰も聴いていない。なんという贅沢、しかしこの勿体無い感じが無観客ライヴの凄味。続いて曲は「ネオンBOYS」。Ustreamに映し出されるバンドの姿はまるでビートルズのようだ。しかしカメラが客席にパンすると無人の客席が(笑)。果たしてこの素晴らしい演奏はカメラの向こう側には届いているだろうか?。演奏が続き、「COSMOS」。ギターのトレモロが宇宙空間を連想させる。スローな曲ながらどっしりとした低音が体をシビれさせ、有馬のリバーブがかったギターが奏でるアウトロが雨に包まれた航空公園をファンタジックに彩った。

「今日はこんな素晴らしいフェスに呼んでもらって光栄です! 映画に使われている曲を聴いて下さい」と「光の涙」。熱を帯びてくる演奏、どんどん遠くまで、声が伸びてゆく。客席上方を見上げるとたまに公園内を散歩する年配の方が通りかかるが、基本的に周りにあるのは緑の木々だけだ。ギターの牛尾が間奏のギター・ソロでステージ前方で膝をつき、ギターを縦に構え、無観客席に向けジミヘンばりに激しくアクション! 思わず袖で観ていた忘れらんねえよのメンバー、細身のシャイボーイも手を叩いて大喝采。このパフォーマンスが彼らの導火線に火をつけたようだ。ラストの曲「ネバーダイ」では何かを吹っ切ったような表情を見せながら歌った有馬の、照れたような笑顔が無観客フェスの魅力を物語っていた(笑)。「ありがと! じゃあね! 」と無観客席に声を掛けてステージを後にする有馬。さすがおとぎ話。ジェントル・バンドマンだ!

おとぎ話の演奏が終わると、物販ブース、飲食ブースから「本日のみ会場限定でTシャツを販売しております!」「特製キーマカレーを販売してま~す!」とスタッフの活気ある声が飛ぶ。だんだんカレーやグッズやを求めるファンの長蛇の列が見えてきたような気がする(気のせい)。

続いては舞台が“シンガロングステージ”に代わり、細身のシャイボーイが弾き語りで登場。「ヘ~イヘイヘイヘ~イヘ~イ! カモンッ!」いきなり観客とコール&レスポンスを試みるシャイボーイ! 無観客の反応は当然、無反応(笑)。だが、それが良い。だって無観客だもの。タフなハートの持ち主、細身のシャイボーイは、臆することなく自らの恋愛体験をモチーフにした代表曲「あの娘の恋がうまくいきませんように」からライヴをスタート。曲が終わると長いMCで語り出すシャイボーイ。何か公園で独り言を喋っている変わった人に見えてきた。そんな気配を察知したのか、おもむろに歌い出したのは「泣いて泣いて」。激しくギターを掻き鳴らして文字通り泣き叫ぶように歌うシャイボーイの声に反応したのは雨の音のみ。徐々に声の調子が上がってきたシャイボーイ。続いてお母さんへのストレートなメッセージ・ナンバー、「ママ」。曲の途中で語りを挟み、より声を張り上げる。静まり返った会場に真摯な歌声が響く。心に染み入る曲だった。最後の曲はシャイボーイが地元を歌った、「横濱」。埼玉にあるの公園内に響く「ヨコハマー! ヨコハマー!」という絶唱。「みんな叫んでくれ! アリーナ! 二階!」と、振り向いた先には傘をさしたお婆さんが歩いている。もはやカオス、これぞ無観客フェス。見えない敵との戦いを終わらせステージを後にするシャイボーイ。どうやらUst生中継ではコール&レスポンスは成功していたようだ。良くやった細身のシャイボーイ!

さあ、無観客フェスのオオトリ、忘れらんねえよがSEのファンファーレにあわせて自ら手を叩きながら登場。いきなり「すいません、お客さんが待ってるんで、SE止めてもらっていいすか!? 今日は俺らのCDの発売日なんすよ。なのになんでこんなことやってんだよ!?」と柴田。確かに! 「なんの為にやってるかなんてね、わかんねえんだよ。わかんねえんだけどさ、一瞬だけやりたいと思っちゃったんですよ。酒飲んでる時に! 言ったからには一生懸命やるしかないじゃないすか! こんにちは糞バンド忘れらんねえよです!」と、1曲目の「忘れらんねえよ」。2,000人は入るキャパの客席に向かって歌われるコーラス。いつもならお客さんが左右に振る腕でウェーブが起こる忘れらんねえよライヴの象徴のような場面。目の前には鳩の一羽もいないが、Ustream生中継のカメラの向こう側にはきっとそんな光景があるはずだ。続いて早くも今日発売の新曲、「僕らパンクロックで生きていくんだ」を披露。今の忘れらんねえよのバンドの結束力が伝わってくる楽曲だ。パンクロックで生きていく、そう自分に言い聞かせているかのような柴田の歌声。柴田の中から曲が生まれる時、自分を奮い立たせる為、自分へメッセージを贈る為、という気持ちが出発点なんじゃないだろうか。最初から人の為の歌なんて存在するはずがない。柴田が自分の為に書いた曲が全てのリスナーへのメッセージに変わっていくのだ。そう、忘れらんねえよはメッセージ・バンド、本物のロックバンドだ。

柴田が激しく無観客を煽り、ベースの梅津が痙攣したかのようにステージ前で激しくカラダをくねらせる。酒田の重たいキックとスネアが気分を高揚させる。曲は「僕らチェンジザワールド」。オープニング、もしくはライヴ最後のとっておきの盛り上げ曲を惜しみなく前半に披露。今日のセットリストは一味違う。無観客向けセトリなのだろうか。やはりこの曲を聴くと自然と体が揺れる。思わず客席で飛び跳ねたい気分になった。続く曲は「だんだんどんどん」でストレートに思いのたけをぶつけるような演奏だ。それにしても今日の忘れらんねえよ、演奏も歌もいつにも増して良い! そして音も素晴らしく良い。クリアなボーカル、ギター、ベースの音色、そしてドラムのバスドラとスネアの抜けが最高だ。

「無観客フェス、決まったのはギリギリなんですよ。今日出てくれたおとぎ話、細身のシャイボーイ、みんな忙しいのに出てくれて、無観客なのに。バカだよね。こんな遠くまで来て。気持ちを込めて演奏してくれて。本物の音楽バカだよね!? でもそのバカにしか見えない景色があるんだよ。”この高鳴りをなんと呼ぶ”という歌です」。無観客だろうが満員の観客の前だろうが、どこで聴こうと、この曲には心を奪われる。思えば新曲として披露された1月30日の無観客ワンマン・ライヴ以来、何度もライヴで聴いているが、どんどん演奏も締まってきた上に柴田の歌の表現力も豊かになっている気がする。名曲にシチュエーションなんか関係ないのだ。続いてはシングルカップリングの新曲、「おしぼりを巻き寿司のイメージで食った」。タイトルからどんな曲かは想像がつかなかったが(笑)、歌詞カードに書かれた曲解説を読んだところ、切ないエピソードがある曲であった。柴田の頭の中のイメージとボキャブラリーは果てしなくユニークで悲しい。続く曲は最近のライヴで演奏している未リリース曲「馬鹿だ」。ふと見上げると雨は止んでいる。目の前に観客がいない分、今日の忘れらんねえよの演奏は一際激しさを増している。いつも以上にパンキッシュで、前のめりで、熱いそれでいて演奏がビシっと締まっている。

つぶやくように「曲を作るのはすっげえシンドい。でもバンドをやっていて凄く幸せなんです、俺幸せなんですよ」と語る柴田のMCから、ライヴの後半を告げる曲、「この街には君がいない」、ドラムの酒田が重戦車のような勢いでスネアをロールして、曲は「北極星」へ突入! 間奏の高速ソロを弾いたあとはレゲエ・タッチでサビを歌い、梅津が柴田と背中合わせにリズムを取る。そして曲は「CからはじまるABC」。ふと見ると客席に背を向けてステージ側を向いてコーラスを取る梅津。演奏後半、音色を変える場面でエフェクターを踏まずに手で押している! どうやら盛り上がって動きすぎた結果シールドが絡まり動けなくなってしまったらしい(笑)。こんな光景初めてだ。ここまで盛り上がっているバンドの周りに観客がいないなんていったい!? 忘れらんねえよはやっぱり生、目の前で観て欲しい。なんだか〈無観客フェス〉に腹が立つほど、凄い演奏、グルーヴがこの会場で生まれている。最後の曲は未リリースの新曲「バンドワゴン」。〈高速道路のその先に / でっかいステージがある〉と歌う目の前にはでっかいステージ、多くの客席。ただし無観客。この曲が出来た時にこんな光景は想像しただろうか? 歌い終わり無観客席に一礼して、ライヴはいったんここで終了。

行き場の無い熱い空気が会場に渦巻くなか、忘れらんねえよにおとぎ話のボーカル有馬、ギター牛尾が加わり、アンコール。「俺、無観客ライヴのスキルが上がってたよ!」と有馬に自慢する柴田(笑)。「今日は無観客ライヴの中のベスト・ライヴ!」と嬉しそうだ。曲は両バンドの共作、新曲「戦って勝ってこい」。まさに全出演者が“無観客”と戦って勝った、この日のフェスに相応しいエンディング曲だった。

初開催ということもあり、いったい何がどうなるのかと思われた〈無観客フェス〉。終わってみれば、「そこまでやる!?」というくらい徹底的にバカバカしさを追及した(笑)、実にOTOTOYと忘れらんねえよ主催らしいイベントになっていたばかりでなく、出演アーティストたちの圧巻の実力が存分に発揮され、ロック・フェスとして見事に成立していた。果たしてこの〈無観客フェス〉がシーンにどんな影響を及ぼすのか? 音楽業界の器量が問われるところだ(笑)。とにかく、“第1回 無観客フェス”大成功! (岡本貴之)

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〈ライヴ直後の忘れらんねえよインタビュー『Born to be 無観客』〉

――お疲れ様でした!

一同 : お疲れさまでした!

――柴田さんは1月30日代々木での無観客ワンマン・ライヴのあと、「二度とやらない!」っておっしゃってましたよね?(笑)

一同 : (笑)
柴田(ボーカル&ギター) : いや~そのはずだったんですけどね。まあなんだかんだで、その時の無観客ライヴをUSTREAMで多くの人が見てくれたというのがあったから、「あ、これ使えるな」と。金を生むわ、と(笑)。拡大したら面白いんじゃないかと。みんなで話してる時に“無観客フェス”って誰かが言って。最高に面白いじゃん、ってノリで。でも、おとぎ話と細身のシャイボーイと、スタッフ、OTOTOYのスタッフが本当に、ガチでやってくれたから。もちろん、「無観客ライヴとは?」という、前回のノウハウもあったんですけど。もうね、完璧でしたね!

――“無観客スキル”が上がってた!?

柴田 : 上がってた! もうなんか「キャリアが違うな」っていうか。
一同 : わはははは!
柴田 : たぶん、宇宙一じゃないすか? 無観客スキルは(笑)。エンケンさん(遠藤賢司)が武道館でやってるって聞いたんですけど、俺ら2回目ですからね。キャリア的には上ですから。
梅津(ベース) : エンケンさんも物販まではやってないだろうし(笑)。
一同 : (笑)

――今日は物販もかなり力入ってましたからね(笑)。

柴田 : 入ってた(笑)! 結構気合い入れて売ってくれてましたもんね。客いないっつうのに(笑)! バカじゃないの(笑)。
一同 : ははははは
柴田 : でも、そのバカみたいなことを本気でやるっていうのが今回のテーマですからね。いいんですよ。

――僕は何回か忘れらんねえよのライヴを拝見してますけど、今日は、今まで見た中で一番演奏が良かったですよ!

一同 : おお~!
梅津 : ありがとうございます!
柴田 : そうなんですよ、俺も歌ってて超気持ち良かったし、楽しかったよね? なんか笑いながらやってたもんね(笑)。

――前回あった戸惑いが感じられなかったですね。

柴田 : そう! だから前の無観客ライヴできっかけを得て、今回完成したという…。より高みの無観客というか。

――あれ? 前回の時と違ってなんだか凄く自信がついたみたいですね(笑)。

柴田 : 無観客の自信! 意味ねぇ~!(笑)。
梅津 : お客さんいないとうまく行くっていったい(笑)。

――梅津さんはいかがでしたか?

梅津 : お客さんが見える見えないとかじゃなくて…
酒田(ドラム) : 今日ぶっ飛んでたよね(笑)。
柴田 : ぶっ飛んでた!
梅津 : 1回ステージの前に出た時に、モニターにシールドが引っかかっちゃって、前に出た状態で動けなくなっちゃって(笑)。戻ってこれなくなっちゃった(笑)。俺も歌わなきゃいけない場面なのに。

――そうだったんですか(笑)? ふと見たらマイクが反対向いてて驚いたんですよ! しかもその後、手でエフェクター押してましたよね(笑)?

一同 : (爆笑)
梅津 : そうそう、間に合わなくて(笑)。
一同 : わはははは!
柴田 : スライディングでエフェクター押したんだ(笑)!? 初めて聞いたそんな奴(笑)。
梅津 : 「うわっ! うわっ!」ってなって。マイクにもどこにも届かなくて(笑)。

――それだけ激しく、ノッてたんですよね。

梅津 : そうですね。
柴田 : 最初、おとぎ話の牛尾君がスパークしてたもんね(笑)。グワ~ってギターを客席に向けて(笑)。誰もいねえっつうの(笑)!。
梅津 : なんかピート・タウンゼントになったつもりだったらしいよ(笑)。

――(笑)確かにあれはフェスに火をつけましたよね。

柴田 : そうっすね。あれで会場の空気変わりましたね。
一同 : (笑)
柴田 : あとシャイボーイ君のコール&レスポンス(笑)
梅津 : あれはやばかった(笑)!
柴田 : あれはクライマックスでしたね、今回の。

――本人は意外とハートが壊れそうだったって言ってましたけど(笑)。

柴田 : でもまあ、今回で無観客の経験を積めたから、次はより良いものが。

――前回の柴田さんご自身を見ている様な?

柴田 : そうそう、「ああ、最初は戸惑うよな」って。
一同 : (笑)。
柴田 : で、1人だしね。他はバンドなのに。
梅津 : 前回僕らだけだったのが、今回はおとぎ話と細身のシャイボーイがその前に演奏してくれたから、気持ちが盛り上がったっていうか。
柴田 : ね!? もうだから、対バンだよね、やっぱり良いバンド、良いシンガーとやれれば絶対イベントは良くなるから。そういう意味でも今日は本当に助けてもらったなって。

――酒田さんはどうでしたか? 今回かなり気合入ってましたよね?

酒田 : もう、汗が凄くて。
梅津 : そうだよね、ビッシャビシャだよね、全員。
酒田 : 演奏もそうなんですけど、前回の無観客ライヴより物理的に音が良かったんですよ。
梅津 : うんうん。
柴田 : 音良かった!
酒田 : 前回はデジベル(dB)的な問題で、なにやってるかあんまりわかんなかったんですけど、今回は良かったですね。

――確かに、ドラムはバスドラもスネアも「ビシッビシッ」って感じでキレがありましたよ。

酒田 : 嬉しい~! ありがとうございます!
柴田 : …(死んだような顔で)

――あ、もちろん全体的にも良かったですよ(笑)。

梅津 : (酒田に向かって)調子に乗んなよ(笑)。
柴田 : お前、気を付けろ。

――怒られましたね(笑)。

酒田 : 怒られました、気を付けます(笑)。
一同 : (笑)

――前回は少しだけお客さんが来て中途半端みたいな部分もありましたけど、今回は無かったですね。

柴田 : 前回はまあもちろんありがたかったですけどね。今回はまあ場所も場所だけに。でもね、今日はやっぱ「ライヴ」でしたよ。やっぱり観られてる意識が凄くありましたもん。カメラも構えてて、俺らがやる前のおとぎ話とシャイボーイ君の時で、3,000人くらい観てたっていう。そういう意識でやれたから、結局はお客さんがいてもいなくても同じだったのかなっていう気がしました。
梅津 : 別にぼんやりしたものに向かってるんじゃなくて。ちゃんと的があるところに向けて演奏してる感じでしたね。
柴田 : うん、的があった。確信があったよね!? そうそう。俺「馬鹿だ」歌ってる時とか、「すげぇぞコレは!?」って思ったもん。

――じゃあ手応えという意味では前回とはだいぶ違った?

柴田 : もう、全然違いますね。今日やれて良かった、本当。しかも新曲発売日に、こういうことが出来て。

――ライヴ本編最後の「バンドワゴン」の歌詞と同じようにでっかいステージと客席がありましたね。

柴田 : でも無観客、という(笑)。
一同 : (笑)。
柴田 : 俺、途中で歌詞変えようかと思ったんですよ。「今は無観客だけど~」って。

――それ、ちょっとカッコ良過ぎでしょ(笑)!?

柴田 : そうそう(笑)、ちょっとあざといなと思ってやめました。

――なるほど。

酒田 : (唐突に)グレードアップさせなきゃいけないっていうプレッシャーもありました。
柴田 : プレッシャー(笑)!? ねえよっ!
梅津 : ねえよっ(笑)! 全然考えなかったよ!
酒田 : でも規模がグレードアップしたじゃないですか? だから次は…
柴田 : ドーム?
酒田 : ドームとかも良いけど、全国…
柴田・梅津 : 無観客ライヴ全国ツアー(笑)!?
梅津 : 無意味(笑)!

――あはははは!

梅津 : 言ってると本当にやっちゃうもんね、このチームはね(笑)。

――じゃあ次の目標は「無観客ライヴ全国ツアー」(笑)。

柴田 : で、ツアー・ファイナルはドームで。無駄に無駄を重ねて。

――ファンいなくなりますよ!?

一同 : (笑)。
梅津 : 観られたくないんかっていう(笑)。
柴田 : なんでこいつらライヴやってんだよみたいな(笑)。

――(笑)。今日は本当に素晴らしいライヴでした! ありがとうございました!

一同 : ありがとうございました!

〈忘れらんねえよ presents 無観客フェス〉
OTOTOY特集ページhttp://ototoy.jp/feature/mukankyaku_fes
2013年6月12日(水)OPEN 13:30 / START 14:00
場所 : 所沢航空記念公園(埼玉県所沢市並木1-13)
※雨天決行
出演者 : 忘れらんねえよ / おとぎ話 / 細身のシャイボーイ

●モッシュ&ダイヴステージ
〈おとぎ話 セットリスト〉
1. 王様にはならない
2. ネオンBOYS
3. 俺達に明日は無い
4. COSMOS
5. 光の涙
6. ネバーダイ

◆シンガロングステージ
〈細身のシャイボーイ セットリスト〉
1. あの娘の恋がうまくいきませんように
2. 泣いて泣いて
3. ママ
4. 横濱

★モッシュ&ダイヴステージ
〈忘れらんねえよ セットリスト〉

1. 忘れらんねえよ
2. 僕らパンクロックで生きていくんだ
3. 僕らチェンジザワールド
4. だんだんどんどん
5. この高鳴りをなんと呼ぶ
6. おしぼりを巻き寿司のイメージで食った
7. 馬鹿だ
8. この街には君がいない
9. 北極星
10. CからはじまるABC
11. バンドワゴン
アンコール
12. 戦って勝ってこい

〈忘れらんねえよ presents 無観客フェス〉
【再放送日程】
2013年6月14日金曜日 20:00~22:00
2013年6月16日日曜日 20:00~22:00
OTOTOY TV♭にて再放送


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