ここ数年、再度注目をあつめつつあるモジュラー・シンセ、その専門のウェブ・ショップ「Clock Face Modular」がこのたびオープンした。
ここ数年のニューエイジやドローン、インダストリアル、ノイズ、ダーク・アンビエントといった、アヴァン・ロック、アンダーグラウンドなインディー・ロック界隈の流れ、さらにはダンス・カルチャーからもロウ・ハウス(ラップトップではなく、アナログ・シンセ、ドラムマシンを中心に制作するハウス)の流行などもあって、もりあがりつつあるモジュラー・シンセ。
モジュラー・シンセとは、好きなパーツ(モジュール)を組み合わせて、そのモジュールの表面にあいたジャックにパッチケーブルをさし、つなぎ合わせることで音信号、コントロール信号を流して演奏するシンセのことだ。
例えて言うなら、先日miniとして蘇ったKORGのMS-20。MS-20は各部をコードでパッチし、さまざまな音色を作り出すわけだが、その各部が組み替え可能なモージュルとして、販売されているといった感じだろうか。各部ともにさまざまな個性的なパーツがあり、それをユーザーが自由に買い加えて、組み替える。そうして、ある意味で無限とも言える組み合わせでサウンドを生み出せるのだ。
そんなシンセ・モジュールの専門店としてスタートしたのが「Clock Face Modular」だ。しかも、前述のような流行もあり、爆発的に欧米で人気となっている規格=ユーロラック(高さ128.5mm =所謂ラックで言う3U、3.5mm phone jack使用)タイプのモジュールを販売する専門店だ。
このモジュール、現在、さまざまなメーカーが乱立するほど流行しており、極めて個性的なモジュールを作るメーカーなど、とにかく「盛り上がっているシーン」なのだ。
前述のようなモジューラー・シンセの詳しい説明などもあるので、ぜひとも「ちょっと興味ある…」なんて人は除いてみると良いだろう。とにかく、奥深ーい世界がひろがっているぞ。
(河村祐介)
ユーロラック・モジュラー・シンセ・ショップ
Clock Face Modular
http://www.clockfacemodular.com/