クラブ・ミュージック、とくにハウスやテクノにおいて大きな影響力を持つネット・メディア、Resident Advisorが、このたび、東京のクラブ・シーンに関するドキュメンタリーを発表。すでにネットで話題になっている。
Resident Advisorが発表したのは、各地のシーンの現状を伝える人気ドキュメンタリー・シリーズ“Real Scenes”の東京ヴァージョン。これまでも、ニューヨークやデトロイト、ベルリン、ブリストル、パリ、さらにはヨハネスブルクなどを取り上げ、なかなか現地以外では知り得ない情報につっこんだドキュメンタリーとして好評を博している。
このなかでRAが今回取り上げたのは、東京だ。ご存知のように世界有数のクラブ・ミュージック・シーンがありながら、その実、風営法という法律によって、いつ警察にストップされてもおかしくない、そんな状況で運営されているのが、現在のこの国だ。今回の“Real Scenes : Tokyo“では、dommune代表の宇川直宏や、元Yellow/eleven・現Airの市川祐子といった、クラブのスタッフたちや、風営法問題に取り組むLet's DANCE署名推進委員会共同代表、そして弁護士の斉藤貴弘、さらにはGoth-Tradやstereociti、DJ NOBUなど海外でも活躍するこの国のアーティスト、日本在住、海外でも高い評価をDJ、アーティスト、テーリ・テムリッツなどがシーンについて語っている。そしてバックグラウンド・ミュージックは、stereocitiやENA、DJ NOBUといったこのシーンで活躍するアーティストたちの音源だ。
もちろん、かなり複雑な問題のため、ここに出てくる実像がすべてとは思わないが、わかりやすく、その問題点をまとめたドキュメンタリーというところもあるのでぜひともご覧いただきたい。
(河村)
こちらはRAの記事ページ
http://jp.residentadvisor.net/feature.aspx ?2014